Mariko Inagaki

Instructor

Story of My Life

大学の保育科を卒業後、名古屋市の公立保育園に勤務するも、10年目を迎える頃には仕事に追われる日々が続く。心身ともに疲れ果てていた頃、ふと立ち寄った書店で、運命的に出会った1冊が「ミュンヘンの小学生」。シュタイナー教育について表した本であった。大学卒業後に一度読んだ本ではあったが、再度読み返してみると、以前とは全く違う感動を覚え、すぐにドイツでシュタイナー教育を学ぶことを決意。その後名古屋のシュタイナー教育の勉強会に通いながら渡独の準備を始め、2年後には、13年間務めた名古屋市立の保育園を退職し、フランクフルト空港に降り立っていた。

1993

シュタイナー幼稚園教師養成学校に入学
その後ケルン、ベルリンで3つのシュタイナー幼稚園で実習する中、ドイツ語で思うようにコミュニケーションが取れないことに苛立ちをを感じながらも、言葉に頼らず、相手の全てを丸ごと受けとめようとすることに意識を集中し、それによって「感じる」ことの大切さを知る。目に見えない心の交流の中で、人との響き合いが生まれることを身を持って体験。

2007

「子育てサポートぶなの森」をオープン
時代の流れから、子どもらしさより、より早く自立するさせることを推奨する早期教育に疑問を持ち、子どもらしく安心して遊べる場所、お母さんやお父さんが笑顔で子どもと過ごせる場所をつくりたいという思いで場づくりを続けて、今年で11年目となる。「遊び」と「学び」の二つの柱をもつ「ぶなの森」は、託児、工作、親子教室、子育て講演会、講師を招いての講座やコンサート、人形劇などのイベントを多数企画開催し、1000人以上の子どもたちが参加し、1997年から開催している日本クラブでの親子教室と合わせるとのべ、4000組以上の親子と接した。

2009

「直感教育」に出会う
スウェーデン人、ペア・アルブムが提唱した「直感教育」に出会い、「遊び」を通して感じる心を育て、人とのコミュニケーションをより良くすることを目的とする「直感教育」の世界に触れたことによって、今まで自分が良き妻、良き母、良き教師として生きることを追い求め、出来ない自分を責めて、必死に戦っていたことに気づき、素の自分を受け入れ始める。

2015

体を使った遊びのワークショップをスタート
自分を知り、人を知り、コミュニケーションを学び感性を育てる場として、ドイツと日本各地で体を使った遊びのワークショップをスタートさせる。

2018

個人事業主として「ぶなの森」の運営をスタート
離婚を機に、夫の経営していた会社から独立して、「ぶなの森」の個人事業主となり、活動の幅を広げ始め、現在、ドイツ語と日本語の二か国語での親子教室、イベント、託児所を今年秋と来年春開設目指して準備中。幼い頃から、異文化と異言語に触れることにより、人種を超えた相互理解と言語だけに頼らない、コミュニケーションを体験できる場をこれからも数多くつくっていきたいと願っている。

About Me

三重県桑名市生まれ、ドイツ在住26年。

ライアーの会「ラインの風」主宰。定期的に老人ホーム、ホスピス、平和村、小学校を訪問する。東日本大震災後より、被災地、宮城県亘理郡山元町を支援。2015年より福島県、宮城県5か所でコンサートを「ラインの風 Japan」のメンバーと開催。

趣味で始めた、自然農法の畑では、常時30種類以上の野菜を仲間と共に育てている。

ドイツ生活が長いが、シンプルな日本食が大好き、手作り納豆とぬか漬けが自慢。シュタイナー教育から生まれたライアーを弾くのが大好きな、蟹座o型。

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